親の幸せ
主人を亡くして暫くの間、母親が私の所へ新幹線に乗って2泊3日位のペースで良く来てくれました。
当時の悲しくて寂しい気持ちは言葉にすることが出来ず、その事にはあまり触れず、ただ一緒に時間を過ごしました。
ただ一緒にいる、それだけで情緒が安定していたような気がします。
母親が来てくれるのは、私の楽しみでもありましたが、母親を見送る際はぐっと涙を堪え笑顔で手を振ることが精一杯でした。短い時間ですが、とても苦しい時間でした。
少し前かがみになり小さくなった母親を見送りながら、いつか母親もいなくなるんだなと考えてしまうと、また涙が出そうでぐっと堪えながら足早に駐車場に向かった記憶があります。
この年になって、改めて親の存在は絶大だと感じる。
私が苦しんでいる時に心に寄り添ってくれる人、私の幸せを心から喜んでくれる人、
心底から付き合ってくれる人は親しかいないと確信しました。
親は子の幸せを願う、また子も親の幸せを願っている。
親の幸せは、今子供が幸せでいること。
代わり映えのしない金太郎飴のような毎日、愛猫ハラミが行方不明という事実を抱えているけれど、今私は幸せです。と親に言えるかな?